【ストーリー】
横山と二人じゃれあって下校中の伸介。
「スカートめくり!?」
「ええ、たまにはいいんじゃないかと」
「でも、小学生にもなってスカートめくりなんて……」
強がる伸介だが、実はスカートめくりをしたことがなかった。
「ええ、ああいうのは義務教育が終わる前に卒業しないと。……でも、 たまには……」
目の前にはオーブントースターの演示販売をしているとらばる聖子が。あっけに取られる伸介を尻目に、聖子のスカートをめくり、逃げ去っていく横山を、伸介はただ呆然と見送るしかなかった。
「横山があんな、大胆に……」
カミタマンが帰宅すると、食卓でずっしり落ち込んでいる伸介がいた。
「あれ、伸介? 何がっくりきてるんだ?」
「がっくりもくるさ、あの横山にスカートめくりができて、この僕に……」
「まさか伸介……」
「そうさ、僕はスカートめくりをしたことがないんだ! それがどうした!? 悪いのかよ!」
「いい加減にしろ! スカートめくりをしたことがないなら、
すればいいじゃないか!」
「でも、この歳になってスカートめくりなんて……」
結局、カミタマンに唆されて、伸介は公園に。
一人目の子は、もじもじと手が出せない伸介に、
自らスカートをめくり白いパンツをご披露。伸介はパニックになってあえなく敗退。
「これでわかったろ? 女の子は望んでいる!」とはげますカミタマン。
しかし二人目には、頬と尻に痛撃を食らい敗退。
「痛ぇ……カミタマンこれどういうことだよぉ」
「まあ、中には望んでない子もいるわな。あの子なら大丈夫だろう」
「お前なあ……」
そして、三人目の女の子。
「あのぉ、望んでますか……」
スカートに手を伸ばそうとする伸介よりもはるかに早く少女は動き、
伸介のズボンを見事に下ろしてしまう。
「し、伸介……」
伸介はズボンを上げると、後ろも振り向かず、その場を逃げ出した。
「僕はスカートめくりもしたことがない欠陥小学生だ」
「その上、女の子にズボン下ろされちゃう男の子もそうざらには……」
すっかりしょげかえってしまった伸介の傷口に塩をすり込むカミタマン(自覚なし)。
その上カミタマンはマリにそのことを漏らしてしまい。話を聞いたママは、
「さあ、伸介、私のスカートをめくってちょうだい!」と庭で大声で叫ぶ。電気を消した部屋で伸介は
「まともになりたい……」と悲しいため息をついていた。
ママの乱行を見たパパは、息子のためにと意気込んで女装。
「さあ、伸介、パパのスカートをめくりなさい!」
パパから命からがら逃げのびた伸介。
「カミタマン、何とかしてくれよ!」
「何とかって……まあ自分のことは自分で、ネモトマンにでもなって」
「え、やだ。ネモトマンやだ!」
「どうして?」
「ネモトマンになっていい思いしたことないもん!」
「そんなこと、ないでしょ。フフフ……」
またも無理やりネモトマンに変身させられた伸介。変身すると無理やり前向きになってしまう。伸介を探すパパの前にさっそうと参上。
「伸介君のかわりに、あなたのスカートをめくる!」
「きゃー」
攻守逆転。女装パパは根本家に逃げ込んだ。乱入したネモトマンの暴走は止まらない。
「正義の味方がなんでスカートめくるのよ!」
「世の中にはわからないことがたくさんある。理屈は抜きで、
スカート、めくるのだ!」
マリとママのスカートをめくったネモトマンだが、すぐに取り押さえられ、おしりペンペンの刑に。
カミタンブーメランを使って、ネモトマンは何とか、危機を脱するのだった。
【みどころ】
浦沢テイストの一側面が爆発の一本。不思議コメディの内、不思議生物系と言われる「ペットントン」「ネムリン」を合わせても、筆者が見た中では指折りにできのいい一本だ。題材のキレ加減もさることながらテンポが素晴らしい。ただ、ペットントンの「乙姫様」などの回を見ると、これでもネタ的には大人しい方で、逆に言えばギリギリ「普通の人」の許容範囲に入る内容だと思う。
どこを見所とは言いにくいのだけど、カミタマンの「すればいいじゃないか!」とかママの「でもこのままじゃ伸介が」とか、この世界ではスカートめくりもしたことのない男子小学生は恥ずかしい、ってのがデフォルトになってるかのような展開に唖然とする。中でも爆笑したのは階下で騒ぎまくってるママの声を聞きながら暗い部屋で伸介が「まともになりたい」と呟くシーン。あそこだけ観て彼の悩みの内容を想像できる人はいないだろう。
ショタ的に見れば、とにかくヘコんだり恥ずかしがる伸介君が全編に楽しめるわけだけど、もちろん「ズボン下ろし」のシーンにつきる。びっくり。それが今時風に、女児から男児へのいじめだと、直後の彼の落ち込みようは本気でかわいそうで笑っていられないんだけど、そうじゃないので、余計なことは考えず、楽しめる。
一般にはこのエピソード、一人目の少女が自らスカートをめくるシーンがよく知られていて、巨大掲示板などにも、静止画や、そのシーンだけカットアウトした動画が流れていた。nyでも、この回だけ異常に参照量が多い。しかし、少年萌えでこの番組に注目していた、いる人は、非常に少ないのではないだろうか。
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無題
2008/09/17(Wed)13:33
No.1|by NONAME|
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