【あらすじ】
第一話でふられたふみこちゃんをまだあきらめきれていないのか、伸介はこっそり、木陰から彼女を見守っていた。そこにワルガキたちが……。ふみこちゃんのピンチだ! 伸介はカミタマンに助けを求めるが、彼は全くやる気がない。
「自分で助けろ」と伸介を「ムリヤリ」ネモトマンに変身させる。
さっそうとふみこちゃんの元にネモトマンが登場したとき、ふみこちゃんは今まさに自力でワルガキどもを掃討しようとしているところだった。
「もう大丈夫、君の安全はこのネモトマンが保証する」
しかしその返礼は、ふみこちゃんのの強烈なカバンの一撃だった。「なによいい加減にして!」
頭をおさえてカミタマンの元に戻る伸介。「僕は正義の味方には向いてないんだ。だいたい僕には正義の味方やる体力がないもん……」「つければいいさ!」
カミタマンの神通力で出現したのは、「スーパーヒーロー養成ギプス」。いやがる伸介を拘束して体力作りを強制したカミタマンは、伸介を公園にほっぽって釣りに。
そこで巨大なアーモンド(?)を釣り上げたカミタマン。それは見る間に芽を出し木になり実をつけて、その実から誕生したのは「タタリ怪人タタリ君」だった。
「神様にとってタタリは子も同然」とのたまうタタリ君は、カミタマンにすり寄るが、カミタマンに嫌われてしまう。根本家をほうほうの態で逃げ出したタタリ君は、カミタマンを逆恨みしてカミタマンに復讐を誓う。
タタリ君の怒りのパワーでスーパーヒーロー養成ギプスを破壊され、根本家に帰った伸介だったが、将棋に熱中していたカミタマンはタタリ君退治を伸介に押しつけ、ムリヤリネモトマンに変身させる。
例によってネモトマンはタタリの頭突きであっけなく敗退。タタリ君に囚われてしまう。
ネモトマンを人質にとってカミタマンを呼び出そうとするタタリ君だが、将棋に熱中するカミタマンは全く意に介さなかった。
再度単身カミタマンを根本家に襲撃するタタリ君だったが、カミタンブーメランの前にあえなく敗退。屋台のラーメン屋で復讐を誓うのだった。
(縛られたネモトマンがどうなったかは不明。晩飯時には無事帰還していた。)
【みどころ】
浦沢氏の脚本である。
タタリ君という怪人の造型だが、全身タイツにオカマ言葉というのは定番のようだ。それに赤フン。変態以外の何者でもない(笑) 特筆すべきは彼の能力で、「タタリ風」などと言ってマリやママのスカートをめくったり、冷蔵庫の食べ物を浮遊させたりするのだが、いずれもこの能力は「タタリ」なのか果たして? という感じ。将棋に夢中で仕事を押しつけた伸介のことをすっかり忘れているカミタマンに「お前には友情というものはないのか」と説教する(要するにタタリはネモトマンが伸介だってわかってるわけだよねw)。
この回の伸介の扱いもすごい。プラスチックとは言え鎖で拘束、ネモトマンスタイルでは縛られてさんざんである。スーパーヒーロー養成ギプスで鍛えられてる時の伸介のしんどそうな声と汗びっしょりの顔のかわいいこと。
またこの回の無責任ぶりを見るとカミタマンがカミタン島を追い出されたのも納得(笑) ついでに首が360度回るという「化け物ぶり」も披露している。タタリに「トサカ髪」を触られた時「いやん」とオカマ口調になる。弱点らしい。このあたり声優さんの田中真弓さんのうまさが光る。
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