【ストーリー】
伸介は自分のおもちゃを勝手に持ち出したカミタマンを、柏手とお賽銭で釣り出す。この世界では、お賽銭で神様をあぶり出せるらしい。そこへ電話。カミタマンは最近子ども達に大人気なのだ。
「三回回ってあっかんべーしなさい」「おしりを振ってぴょこぴょこ歩け」
お供え物も欠かさず、素直な少年達の願い事を、次々聞いていくカミタマン。それをひそかに見ていた謎の青年が一人。
彼は自分を神様と言い「山田神様」なる名刺をカミタマンに差し出す。カミタマンは名刺を切らしていた。
山田君の悩みは「責任感が強すぎる」こと。
彼のきまじめさが現代っ子には通じないらしく、逃げられてばかり。カミタマンのいい加減さがうらやましいと、山田君は嘆き、回転寿司で茶に酔っぱらうのだった。
ずるずると山田君につきあわされたカミタマンは家に帰れない。根本家のみんなは、うまそうな晩ご飯を前にカミタマンを待ちくたびれて……。
カミタマンは結局、山田君の神社に泊まるはめに。目覚めると、謎の女が賽銭箱を荒らしていた。女は珍々亭というラーメン屋のおかみで、何と山田がラーメンのツケを踏み倒したというのだ。
山田の代わりにツケを払えとせまられたカミタマンは、珍々亭から逃亡。身代わりにネモトマンを差し出すことに。寝ぼけている伸介を変身させ、あわれネモトマンは人身御供に。
カミタマンは「神様探知機」を使って山田を捜す。道路工事の神様は夫婦げんかの真っ最中。畑の神様も知らない。生ゴミの神様はラジオにて留守応答。けっこうな身分らしく、伊豆にて静養中。
ネモトマンはその間も珍々亭にこき使われ、やがて疲労困憊、空も飛べなくなってしまう。
ついに見つけた山田だが、彼は神様探知機に反応しなかった。自分の神社の前で首を吊って自殺しようとしていた親なしの子犬の親になる、という。
カミタマン「いやだからそれとラーメン屋のツケ払わないのとは」
山田「カミタマン、俺今、感動的してるんだぜ」
素直なカミタマンは、情にほだされ、ツケの件は忘れて涙する。
働き者のネモトマンは珍々亭にすっかり気に入られてしまったが、酷使にたまらず逃亡。カミタマンが伸介に戻すことで、何とか逃げ延びるが、転んで痛い目に。何も悪いことをしていないのに、相変わらず散々な伸介であった。
【みどころ】
「おかもちを持って飛ぶヒーロー」は空前絶後じゃないだろうか。画像をあげたが、見れば見るほどあり得ない(笑)
それから、この話に出てくる神様のありがたみのなさといったらない。百円のお賽銭で姿を現すが、土方のおじさんのヘルメットに鳥居が書いてあるだけ、農家のおじさんの麦藁に鳥居が書いてあるだけで、ものすごく庶民的なおじさんでしかない。どんな御利益があるのだろうか。山田君に至ってはどこにでもいる頼りない青年で、どこがどう神様なのか、名乗らないとさっぱりわからない。彼らに比べれば、カミタマンですら神様らしいと言えるだろう。
カミタマンが子ども達の願いを聞くシーンだが、恥ずかしいことをわざわざじっくりやらせている。しかしそれをやれば「頭がよくなる」「ケンカが強くなる」と言えば、子ども達はおやつを持って行列するのである。
風刺的な視点で見れば、努力や根性何するものぞ、というところで、一応カミタマンは最終「頭がよくなりたければ勉強しろ。女の子にもてたければもっと優しくなれ」と子ども達を叱るのだが、そのきっかけを作ったのがラーメンのツケ踏み倒しの山田君であることを考えると、むしろ努力根性きまじめさへのアイロニーの方が強い気がするな。
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無題
2007/06/26(Tue)21:50
ネモトマンの大ファンですが、CSが観られる環境になかったため、変身後のネモトマンの能力等の
知識をまったく持っていません。詳しく教えてください。
それとネモトマンの間抜けなシーンももっとアップしていただければ幸いです。(クレクレ御免)
No.1|by ネモトマン2号|
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