南の方にある「カミタン島」からやってきた。自称「超一流の偉ーい神様」である。
カップ麺の容器に入って、海から流れてきたのを伸介が拾って、お湯をかけたら出現した。ひょんなことから根本家に住み着くことになる。伸介の「あ~あ、僕がスーパーヒーローにでもなれたらなあ」という一言がきっかけで彼をネモトマンにした。ヒーローを司る神様であるらしい。
最初の画像は台本に載っている石森プロの原画。タイトルアニメでもこの絵柄で登場するが人形は似ていない。普段はブルーの衣装で、神社にいたり願い事をきくなど「神様モード」の時はきらきら輝く金色の衣装を着る。首には不思議な力を秘めた木槌をぶらさげている。ついでに裸の状態もちゃんと作ってあって、伸介と一緒に風呂に入るシーンもある。
ママに「ネズミ」、マリに「タヌキ」、横山に「シシブタの一種」、とらばる聖子に「極楽タヌキ」と呼ばれた。デザイン元は不明。頭には虹色にひかるトサカがあり、これは確かに極楽鳥からの連想かもしれない。このトサカが「カミタンブーメラン」として必殺の武器になる。ブーメラン自体については別項で記述するが、カミタマンにとってこれは弱点でもあり、なでられるとオカマ口調で「あ、そこ感じる」と口走ってもだえたり、かじられて痛がるシーンもある。
木槌は、「カモンカカモンカカモカカミター」もしくは省略して「カカモカカミター」「カミター」などとカミタマンが唱えるとキラキラ光り、神通力を発揮する。カミタマンは木槌でないもので伸介を変身させたり、何もなしで神通力を発揮したこともあったが、木槌がなくなって手詰まり、というエピソードもあったので、やはり原則、これがないと神通力は出せないらしい。
伸介をネモトマンに変身させる他、ものを浮遊させ、巨大化したり、様々なアイテムを出現させる。真夏に雪を降らせたり、季節を変えるなどあなどれないパワーを発揮することもある。
なお木槌は、カミタマンでなくても、少なくとも伸介はこれを使って変身することができる(ようになった)。筆者の確認では少なくとも二回、これで伸介は自力で変身している。
動物や昆虫の他、扇風機やひな人形など無生物と話ができる。大概の場合、この力で関わった無生物との話題は、根本家のメンバーには相手にされない。ひな人形の話ではマリにぶっとばされている。
驚いたときには首が360°回る。これを見たタタリは自分のことをさしおいて「化け物だ」とびびった。
登場初期は「おらあ、おらっち」「~だど」など、コミックキャラ的なしゃべり方が特徴づけられていたが、次第に普通の「俺」を自称に使い、しゃべり方は普通、そして幼児っぽい感じから大人びた口調に変わっていく。
中盤でマリに「分別くさい」というよくわからない評価をされていたが、理屈をこねて説教くさいもの言いをする傾向がある。その一方、特に序盤は幼い一面を見せ、人の気持ちも構わず暴走して伸介をひどい目に遭わせたり、ホームシックにかかったりした。自称偉い神様と言いながら、カミタン島は親に追い出されてしまったようである。「夢のカミタン島ツアー」で父親の声に「悪さばっかりしおって、全然進歩しとらんな。まだまだカミタン島には帰れんぞ」と叱られている。修行に出されているというところだろう。
感動屋というか、ベタでくさい感動話に弱い。伸介がのどをかくほどくさい話に涙する。また簡単に人を信用する傾向がある。
ひどい無責任も特徴のひとつで、混乱の原因の9割が自分のせいなのに「カミタマンに責任をなすりつける気か」と真顔で言う。ただ、それでもいつも伸介のことは自分では気にかけているつもりで、親友と呼んでいる。
序盤はひたすら混乱を巻き起こして伸介を困らせていたが、次第に二人のやることは似てきて、逆に伸介に振り回される場面も出てくる。同じエロ漫画を読んで同じように笑ったり、そっくり同じリアクションを二人でやるシーンなどが、終盤の話に出てくる。
【おまけ】
最終話、カミタン島にて、カミタマンの父は登場するが、あの声だけで登場した時の威厳はどこへやら、「1+1=1である、違ったかな?」という大丈夫なのかという感じのおじさんだった。
ママは結局声が一度出たきりで、正体不明。なまっていた。
しんごとますみという謎のカミタン族は熱愛ラブだったが、これはもしかしたらそんな名前のスタッフの結婚とかが収録時期にあったのかもしれない。
カミタン島は人間には見えないらしいが、最終話では伸介はもう少しでカミタマンと一緒にカミタン島に行くところだった。遊んでばかりいられそうな楽園だったのに……。
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