【ストーリー】
 休日の朝、寝間着としか思えないスタイルで根本家を訪れた横山は、買ってもらったというポラロイドカメラを自慢。叩き起こされた根本家の家族全員に、叩き返された。
 公園にてマリは、首を押さえてうなっていた。サロンパスを貼っている。
マリ「ちょっと立ったまま寝ちゃって。
ピップエレキバンの方が効くかしら」
少女「やめなさいよ」
 あまりにババくさいマリの言動にあきれた友人の少女は、マリの首からサロンパスを剥がした。
 ちょうどそこに、ヨボヨボのお年寄りゲートボールチームが、やってくる。
 さて少女は、そんなマリに相談を持ちかけた。カミタマンを紹介してくれというのだ。
 その頃伸介は交番に。
伸介「そうなんです。横山っていうやつなんです。朝早くから人んちに来て、カメラ見せびらかして。逮捕してくれませんか」
警官「聖子ちゃん!」
 婦人警官とらばる聖子出現。
警官「この子追い出して」
 ホースの水を浴びせかけられ、伸介は追い返されてしまった。
 根本家。朝から叩き起こされたカミタマンはなかなか起きようとしなかった。
マリ「お友達がお願い事したいんだって」
カミタマン「……そんなこと近くの神社に行ってよ」
ユウコ「マリ、いいのよ無理しなくて」
カミタマン「……お友達ってこの人?」
マリ「そう、ユウコ」
カミタマン「ボヨーン、ボヨーン……」
 さて、すっかりユウコのかわいらしさにあてられたカミタマンは、現金にも即態度を180度転換させた。
 食堂にて、ユウコの願い事を聞こうとしていた最中に、ずぶ濡れの伸介が帰宅。
ユウコ「こんにちは」
伸介「ボヨーン……」
 さて、これまた少女の魅力にあてられたらしい伸介。カミタマンは邪魔されたくないので、頭をがつんと後ろから殴り、伸介は机の下に昏倒させられてしまう。
 カシを変えようとカミタマン、ユウコと公園に向かい、ちょっとしたデート気分。
 ユウコの依頼は、母がソフトボール大会で優勝できるように、というもの。
 さてユウコのママは、かなりの百貫ボディで、当たればホームラン、間違いなさそうだが、ボールとバットは絶望的に離れており、何かしないと、ユウコの願いはかないそうにない。
 カミタマンは神通力でボールに憑依し、ユウコママのバットに当たりに行き、見事ホームランを打たせたが……その現場を、横山にポラロイドカメラにフォーカスされてしまったのだった。 
 高々と空を飛ぶカミタマンボールは、根本家の屋根を突き破り、ようやく目を覚ました伸介の頭上にカミタマンが振ってきた。おまけにソフトボールも伸介の脳天を直撃。再び昏倒させられてしまった伸介。
 そんな伸介におかまいなく、舞い上がるカミタマン。
カミタマン「心から、好きだよ、ユウコ! 抱きしめたい♪」(チャコの海岸物語の節で)
 頭にこぶを作ってまでがんばったおかげで、ユウコからキスのプレゼント。
カミタマン「ぼ、ぼ、ボヨーーーン」
 一部始終を追跡していた横山は、面白くないのだ。そして根本家に電話。
 舞い上がって電話になど構わないカミタマン。何とか起き上がった伸介が電話に出る。
伸介「カミタマン。横山から」
カミタマン「ボヨーン、ボヨーーーン……」
伸介「ボヨーン?」
 何なんだ、と電話機でカミタマンの頭をぶつ伸介だったか、ちっとも効かないらしい。二回目ぶっても……。もしかして痛くないのか、と自分の頭を受話器で叩いてみる伸介。
伸介「いってえ……!」
 再び倒れる伸介。
 横山の側には、さっぱり返答が返ってこない状況である。
横山「もしもし? もしもし?」
 (ボヨーン、ボヨーン……)
横山「あのバカ……!」 
 横山の呼び出しに応じたカミタマン。
カミタマン「ボヨーン、ボヨーーン……。横山、用事ってなんだ?」
横山「コイツまだのぼせてやがる。この写真を見ろ!」
カミタマン「ほにょ!? こ、これは……」
横山「こらカミタマン。お前スケベエ根性で神様やってるな。何がボヨーンだ! あんなかわいいコにキスしてもらっちゃって……! 訴えてやる!」」
カミタマン「どどど、どこへ?」
横山「NHKに投書して、ドキュメンタリー特集、スケベエ根性丸出しの神様って番組、作ってもらう」
カミタマン「そ、そんなあ」
横山「自慢じゃないけどうちはおじいちゃんの代からNHKの受信料ちゃんと払っていて、それだけが自慢だってうちの父さんが言ってたぞ。ドキュメンタリーくらい作ってくれるさ」
 さて、横山の脅迫に屈したカミタマンは、横山を神様にしてやるはめに。
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